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相分離生物学

著者 白木 賢太郎
ジャンル 生化学・生命科学  > タンパク質・酵素
細胞生物学
分子生物学
出版年月日 2019/08/02
書店発売日 2019/08/02
ISBN 9784807909650
判型・ページ数 A5 ・ 176ページ
定価 3,520円(本体3,200円+税)
在庫 在庫あり

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細胞内には液ー液相分離して形成された液滴(ドロプレット)があり,転写や翻訳やシグナル伝達の制御,環境ストレスへの応答やアミロイドの形成など,さまざまな生命現象と密接にかかわっているという発見が相次いでいる.本書では,細胞内の液ー液相分離の成果を整理し,細胞生物学と分子生物学の間に生まれつつある「相分離生物学」という新しい分野を紹介する.300報以上の関連文献は研究者の役に立つ。

 
評者:東京工業大学 科学技術創成研究院 田口英樹

評者:立命館大学生命科学部 石水 毅
評者:京都産業大学生命科学部 遠藤斗志也
1.は じ め に
1・1 膜のないオルガネラと液-液相分離
1・2 相分離生物学

2.情報伝達と液-液相分離
2・1 セントラルドグマとアンフィンセンドグマ
2・2 染色体はどのようにして凝縮した構造を形成するのか?
2・3 エピジェネティックな修飾は溶解度を変えている?
2・4 転写因子がDNAの周りにたくさん集まるのはなぜなのか?
2・5 シグナル伝達は矢印で描くように情報の伝達をしているのか?
2・6 キナーゼはタンパク質の溶解性を変化させている?
2・7 シグナル伝達のハブとなるタンパク質は何をしているのか?
2・8 多様な翻訳後修飾は溶解性を制御している?

3.タンパク質パラダイムの転換
3・1 タンパク質の構造機能相関
3・2 タンパク質フォールディング
3・3 レビンタールのパラドックス
3・4 タンパク質の結晶構造
3・5 天然変性タンパク質の発見へ
3・6 天然変性タンパク質は液-液相分離する

4.RNAパラダイムの転換
4・1 多様なRNAの姿
4・2 局在するRNA
4・3 ストレス顆粒
4・4 RNAの足場
4・5 lncRNA
4・6 相分離以降のRNAワールド

5.細胞内オーガナイザーと場の構築
5・1 生化学の代謝
5・2 代謝の物理学
5・3 RubisCO
5・4 ピレノイドは膜のないオルガネラ
5・5 試験管内でのRubisCOの相分離
5・6 酵素反応をオーガナイズする
5・7 酵素超活性と反応場

6.アミロイドと低分子コントロール
6・1 アミロイドとは
6・2 タンパク質はアミロイドになる
6・3 FUSと液-液相分離
6・4 相分離シャペロン
6・5 ATPには別の顔が?
6・6 生物学的相分離の低分子コントロール

7.プリオンはなぜ保存されてきたのか?
7・1 プリオンとは
7・2 酵母プリオンSup35
7・3 ゲル化するプリオン
7・4 シャペロン
7・5 普遍的な五次構造

8.細胞内にある物理学
8・1 非対称性と溶液物性
8・2 細胞内の空間記憶
8・3 ドロプレットと染色体高次構造
8・4 オーバークラウディング
8・5 アクティブマター

9.タンパク質溶液の理論とテクノロジー
9・1 アミノ酸
9・2 タンパク質の高次構造
9・3 アミノ酸側鎖間の相互作用
9・4 タンパク質の凝集
9・5 タンパク質の共凝集
9・6 タンパク質凝集抑制剤
9・7 タンパク質高分子電解質複合体
9・8 液-液相分離の安定化原理
9・9 クラウディングと排除体積

10.新しいタンパク質研究
10・1 タンパク質の進化
10・2 進化のアルゴリズム
10・3 進化のゆりかご
10・4 de novoデザイン
10・5 状態機能相関
10・6 相分離メガネをかけて

索  引

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