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物理化学入門
基本の考え方を学ぶ
量子論と熱力学の壁に戸惑う初学者向けに
物理化学の土台をつくる教科書
著者まえがきより
「化学教育において高校から大学への接続は、今も昔も決してスムーズとはいえないように思う。高校の化学には、大学で学ぶ物理化学関連の内容はほとんど含まれていないのに、日本の大学の多くでは、物理化学的な内容が化学の授業の初めに登場して学生を惑わすことになる。たとえば、高校の教科書には、電子軌道としてK殻やL殻などが登場し、あたかも太陽の位置にある原子核を回る惑星のように電子が描かれているが、大学初年時の化学では、量子力学の入り口に関する物理系の講義に先んじて、また高校で習った太陽系電子構造についての評価を棚上げにして、いきなり量子論にもとづく電子論が教授され、電子の存在は電子雲で表示されると教え込まれることになる。また、その後に学ぶ有機化学などにおいては、物理化学でs軌道やp軌道などを習ったことを前提として、…混成軌道の存在がきちんとした理解の前に神格化されてしまう。また、物理化学のもう一つの柱である熱力学も難物で、何を教えてくれるのかという視点がなければ、学生は、ひたすらマニアックなピストン問題と式の変形に振り回される印象をもつだろう。…
…本書は、物理化学において、量子論と熱力学の壁に戸惑う学生の皆さんを意識して執筆した。その戸惑いを完全に治癒させるというよりは、ワクチンとなる、あるいは対症療法の特効薬となることを目指してい建児る。」
1章 はじめに
2章 原子核ー元素の起源
3章 はじめての量子化学
4章 原子軌道と原子構造
5章 共有結合と分子
6章 分子集団とその物性
7章 はじめての熱力学
章末問題の解答
2章 原子核ー元素の起源
3章 はじめての量子化学
4章 原子軌道と原子構造
5章 共有結合と分子
6章 分子集団とその物性
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章末問題の解答
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