薬学・生命科学のための有機化学・天然物化学

訳者のことばから：本書は英国で出版された，薬学部生を対象とする化学の教科書であるが，基礎薬学の一領域である化学をどのように教えていくのかということに関しても，日本の薬学部における化学教育に通じるような考え方に基づき，分量を抑えて提示しようという工夫がなされている．本書一冊で一般化学，有機化学，天然物化学の基本的な知識が得られるという点で，中身の詰まった，かなりお得な書籍といえるだろう．高校化学を学んでいれば，読み始めることに問題を感じないレベルから記述されており，本書を通読することによって化学系薬学の全体像が把握できる．

 

原著名：Chemistry For Pharmacy Students:General,Organic and Natural Product Chemistry 原出版社名：John Wiley & Sons Ltd,

主要目次：
1. イントロダクション
2. 原子構造と結合
3. 立体化学
4. 有機化合物中の官能基
5. 有機反応
6. 天然物化学（天然物化学からの医薬品発見入門／アルカロイド／炭水化物／配糖体／テルペノイド／ステロイド／フェノール類）