マクマリー 有機化学 -生体反応へのアプローチ-
訳者のことばから: 有機化学は、さまざまな科学を理解しさらに発展させるために必須の学問分野である。人類にとってきわめて重要な医薬品、農薬、香料、あるいは材料として幅広く利用されている高分子などを理解し、より一層の発展をめざすには有機化学を系統的に学ぶ必要がある。本書の特徴を簡単に説明するならば、研究者が日常研究室内で行っている反応とわれわれの生体内で行われている反応の類似性と違いをきわめて明確に説明していることである。私のような有機化学研究歴が40年にもなる研究者にとってもこの試みは非常に新鮮であり、さらには今後の研究の方向性を考える上でも参考になるほどである。これから有機化学あるいは生物学を深く学ばんとしている学部学生にとっては非常に魅力的な教科書であると自信をもって薦めることができる。生体内反応を数多く取上げているが、通常学ぶ有機化学の内容はパーフェクトに説明されていることは強調したい。
原著名:Organic Chemistry: A Biological Approach 原出版社名:Brooks/Cole,a division of Cengage Learning,Inc. |
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主要目次:
1.構造と化学結合
2.分極した共有結合:酸と塩基
3.有機化合物:アルカンとその立体化学
4.有機化合物:シクロアルカンとその立体化学
5.有機反応の概観
6.アルケンとアルキン
7.アルケンとアルキンの反応
8.芳香族化合物
9.立体化学
10.ハロゲン化アルキル:求核置換と脱離
11.構造決定:質量分析法,赤外分光法,紫外分光法
12.構造決定:核磁気共鳴分光法
13.アルコール,フェノールとチオール:エーテルとスルフィド
・カルボニル基の化学の概論
14.アルデヒドとケトン:求核付加反応
15.カルボン酸とニトリル
16.カルボン酸誘導体:求核的アシル置換反応
17.カルボニル基のα置換および縮合反応
18.アミンとヘテロ環
19.生体分子:アミノ酸,ペプチド,タンパク質
20.アミノ酸代謝
21.生体分子:糖質
22.糖質の代謝
23.生体分子:脂質とその代謝
24.生体分子:核酸とその代謝
25.二次代謝産物:天然物化学への招待
1.構造と化学結合
2.分極した共有結合:酸と塩基
3.有機化合物:アルカンとその立体化学
4.有機化合物:シクロアルカンとその立体化学
5.有機反応の概観
6.アルケンとアルキン
7.アルケンとアルキンの反応
8.芳香族化合物
9.立体化学
10.ハロゲン化アルキル:求核置換と脱離
11.構造決定:質量分析法,赤外分光法,紫外分光法
12.構造決定:核磁気共鳴分光法
13.アルコール,フェノールとチオール:エーテルとスルフィド
・カルボニル基の化学の概論
14.アルデヒドとケトン:求核付加反応
15.カルボン酸とニトリル
16.カルボン酸誘導体:求核的アシル置換反応
17.カルボニル基のα置換および縮合反応
18.アミンとヘテロ環
19.生体分子:アミノ酸,ペプチド,タンパク質
20.アミノ酸代謝
21.生体分子:糖質
22.糖質の代謝
23.生体分子:脂質とその代謝
24.生体分子:核酸とその代謝
25.二次代謝産物:天然物化学への招待
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