試し読み
遺伝子発現制御機構
クロマチン,転写制御,エピジェネティクス
「基礎分子生物学 第4版」の姉妹書.分子生物学の基礎を一通り身につけた読者が,さらに,分子生物学の中心的課題の筆頭である「遺伝子発現の制御機構」を基礎から学ぶための教科書.生命活動できわめて重要なこの機構に関する情報をコンパクトにまとめている.内容は学部生が理解できるレベルを越えないよう配慮されている.
評者:古久保哲朗 横浜市立大学大学院生命医科学研究科(生化学 第89 巻第4 号,pp. 595(2017))
主要目次:クロマチンの構造とその変換(クロマチンの構造と染色体/ヒストンバリアント/クロマチンリモデリング/ヒストンアセチル化・ユビキチン化/ヒストンメチル化/DNAメチル化)/転写制御の素過程(RNAポリメラーゼⅡ/転写の開始/転写開始後の過程/エンハンサーと転写制御因子/転写制御因子の実行因子/細菌における転写とその制御)/生命現象と転写制御(発生と分化/細胞増殖とがん化/中胚葉組織の形成/ストレス応答制御/核内受容体/高次システムの制御/ウイルスの遺伝子)/エピジェネティックな転写制御(位置効果バリエゲーション/ゲノムインプリンティング/X染色体不活性化/クロマチンから核構造へ)
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定価 3,190円
(本体2,900円+税)