免疫学
巧妙なしくみを解き明かす
訳者のことばから:免疫は,きわめて身近な現象である.一度インフルエンザにかかれば,それに対する抵抗力を獲得することは,誰もが知っている.アレルギーで悩む人も多いし,ワクチンは例外なく接種された経験があるはずである.また,エイズ(AIDS)や臓器移植なども身近な話題である.身近ではあるが,ふと考えてみると,免疫はとても不思議であり,なぜという素朴な疑問を理解したいという欲求に駆られる.そのような方に,是非,本書を一読して欲しい.本書は,難しい専門用語を知らなくても,さまざまな疑問に明解な答を与えることを最優先に考えた教科書である.消化不良に陥ることなく,それらの疑問に対する答が一読しただけで理解でき記憶に残るので,読み終えるころには,免疫の体系をも概観できるようになるはずである.そして何よりも,免疫系の巧みさに,あらためて感心し,興味を抱くに違いない
原著名:Understanding Immunology 2/e 原出版社名:Pearson Education |
1.からだへの攻撃:免疫系の役割と必要性
2.感染に対する即時応答:先天性免疫と炎症反応
3.免疫系の特異的な抗原認識:抗体分子
4.Tリンパ球とMHC分子を介した抗原の認識
5.多様性の獲得:T細胞とB細胞の抗原受容体は,いかにして多様性を獲得するのか
6.リンパ系器官の構造と機能
7.抗体産生の解剖学と細胞生物学
8.エフェクター機構:生体内での病原体の処理法(1):抗体を介した応答
9.エフェクター機構:生体内での病原体の処理法(2):細胞性免疫
10.免疫記憶とワクチン
11.リンパ球の分化と免疫寛容
12.自己免疫疾患
13.アレルギーと過敏症
14.エイズ(AIDS)
15.免疫系の操作:移植とがん
2.感染に対する即時応答:先天性免疫と炎症反応
3.免疫系の特異的な抗原認識:抗体分子
4.Tリンパ球とMHC分子を介した抗原の認識
5.多様性の獲得:T細胞とB細胞の抗原受容体は,いかにして多様性を獲得するのか
6.リンパ系器官の構造と機能
7.抗体産生の解剖学と細胞生物学
8.エフェクター機構:生体内での病原体の処理法(1):抗体を介した応答
9.エフェクター機構:生体内での病原体の処理法(2):細胞性免疫
10.免疫記憶とワクチン
11.リンパ球の分化と免疫寛容
12.自己免疫疾患
13.アレルギーと過敏症
14.エイズ(AIDS)
15.免疫系の操作:移植とがん