スペンサー 基礎化学（上）

訳者のことばから：本書では，化学の大事な問いかけを2点に絞っています．一つはミクロ世界の“成り立ち”につながり，もう一つは“変わりかた”に迫る問いです．“ミクロ世界のできごとは電子のふるまいが決め，反応の向きは粒子集団のふるまいが決める．電子のふるまいをつかさどるのは量子論で，粒子集団のふるまいをつかさどるのは熱力学．それぞれの勘どころを押さえれば化学はわかる”という姿勢を貫いて，広汎な化学現象を系統的に解剖・解説したのが本書です．大学の基礎化学として必要十分な内容を盛りこんだ本書は，どんな専門分野の学習にも研究にも大いに役立つことでしょう．

 

別冊：演習編（各章末問題約2000題を収録）は2012年7月刊行

原著名：CHEMISTRY：Structure and Dynamics 5/e 原出版社名：John Wiley & Sons, Inc

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上巻主要目次
1.元素と物質
2.量と濃度
3.原子と電子
4.共有結合
5.イオン結合と金属結合
6.気体
7.化学変化と熱の出入り
8.液体と溶液
9.固体

下巻主要目次
10.化学変化と平衡
11.酸と塩基
12.酸化還元反応
13.化学熱力学
14.反応速度論
15.核化学
16.有機化学
17.化学分析